市場巡り
ホテルの宿泊プランには朝食も付いているけど、そちらは軽く食べるだけにしてメインの朝食は市場で調達がもう暗黙の了解になりつつある。
ホテルの名誉の為に言っておくと、プランについている朝食はシンプルながら台湾らしい食べ物が揃っているし美味しいし、スタッフも朝からにこやかに声がけしてくれるしでなんの不満もない。単に台湾の市場をもっと見たい欲が勝ってしまうだけ。
水仙宮市場
…というわけで、この日もまずは水仙宮市場。この乾物屋さんで自分土産用に蝦皮を買った。
帰国してから干しえびや貝柱も買っておけばよかったと後悔。日本で買うと10倍近い値段になる。
写真撮り忘れたけど、あの「お店の名前はわからないけど何を買っても美味しい」おばちゃんの店で、この日も惣菜を買った。3月に来た時におこわをおまけしてくれたお礼+前日の惣菜が美味しくて感激したので日本からのちょっとしたお土産を渡したら鶏脚の煮物を1本、またいただいてしまった。なんだか申し訳ないがありがたく頂戴した。
台湾のわんころ達は日本よりも大切にされているように見えるのも贔屓目かしら。
赤崁健康碗粿
水仙宮市場の端の方にある、台南名物 碗粿のお店。おじさんが手前に見えるパックに入ったニンニクソースを「おいしい!」と言いながら袋に入れてくれた。
ご夫婦で営んでいるらしい。おふたりとも笑顔が温かい。
市場の近くの道端でごま油や山芋(?)を売る女性も。台南に住んでいたら買うのになー。
何か白いものが落ちている。
爆睡中のわんこらしい。
もう一匹登場。
でも白い方は微動だにしない。
結局この子は最後まで1ミリも動かなかった。
鴨母寮市場
3月には来られなかったこちらは鴨母寮市場。
水仙宮と同じくらいの活気。
でも雰囲気が微妙に違う。こっちの方がより素朴な感じかな。
ここにも碗粿が。
肉圓、美味しそう。
こちらは「菱角」という水草の実らしい。黒い皮を割るとホクホクした実が入っていて結構美味しいらしいので次は買ってみようと思う。
伊勢丹て…。
いやいや。
排骨酥を買いたかったが、なんとなーく躊躇してしまい買わず。そういう意味では10年前に台北へ行った時の方が思い切りがよかった気がする。
生活雑貨も売っている。
100均ならぬ19均。どれでもひとつ19元らしい。聞くところによると、この市場には曜日によっては10元市も出るらしい。
ずっと探していた、青木由香さんオススメの「市場で売ってる雑巾」と「ナイロンバッグ」をここで発見。更に電鍋で料理をする時に便利な鍋つかみも見つけて満足。代金を払おうとしたらきっかり払うには1元足りなくて、でもそれ以外は1000元札しかなくて困っていたら、このメガネのお兄さんが「いいよいいよ」と1元おまけしてくれた。
道路に面した小さな祠の前を通ってホテルへ戻る。
さて、朝食。こちら例の「全てが美味しいおばちゃんの店」で買った、謎のお惣菜。グロい感じがしないでもないけど、食べてみるとホクホクとした食感で塩加減もちょうど良くまろやかでなんとも言えず美味しい。後でホテルのフロントで写真を見せて尋ねてみたらタロイモを使った「芋粿」だとの事。「美味しかった」と言ったら「ええ、そう?!」と驚いていたけど、シンプル過ぎて人によって好みが分かれるんだろうか。
おばちゃんがおまけしてくれたチキンと椎茸の煮物。これ1本で100元するのに…。ありがとう。
碗粿を入れてくれたパック。台南の運河のイメージなのかな?
あ、茶葉蛋も買ってた。豪華な朝食となりました。
食後には旬真っ只中のマンゴー。特にマンゴー好きというわけではないけれど、旬の台湾のマンゴーはやっぱり別格。それに安いし。
そして消化促進の為に永楽市場のフルーツ屋台で買ったパイナップル。ここのおじさんもにこやかで優しかった。
バスで新化老街へ
今日はちょっとだけ遠出する。
途中で見かけたゲーム機の中からポインコのお兄ちゃんだけが寂しそうにこちらを見つめていた。
台南駅前ロータリーまでやってきた。あれに見えるはシャングリラホテルと、工事中の台南駅。
ここから緑幹線(グリーンライン)の玉井行きに乗車。
ここにもピカチュウ…。
日曜日だからか、学生風の若い子が多い。
外が見えない席に座ってしまった。
マンゴーで有名な玉井へも行きたかったけどこの日は「新化站」で下車。
新化には鉄道が走っておらずバスが重要な交通機関。なのでバス停には立派な待合室がある。
バスが何台か待機中。
街中へ。
新化老街
歩いて5分もしない内に見えてきた、このノスタルジックな建物群は新化老街。
日本統治時代の建物が数百メートルほど続く商店街。
この佇まい、マレーシアを思い出す。
吉野村現烤蛋糕
軒先にまで美味しそうなものがたくさん並んでいるお菓子屋さん。
カステラ型のチーズケーキも多数。夜、ホテルで食べるデザート用に縦20cm横10cmはある、ずっしり重いマンゴーチーズケーキを買った。
少年たちに混じって、なにかいる。
引き返す。
店の前でおじさんふたりがお茶を飲んでいた。ニコニコしながら何か話しかけてくれたんだけどもちろんわからなくて笑顔しか返せず。こういう時にその土地の言葉が離せず理解できないのは悔しいし申し訳ない。
どうやら市場もあるようだ。
お昼を過ぎていたのでもう真っ暗だった。
猫の足跡。
大きいのと小さいのと。親子かな。
金物屋さん。
横道に入ってみる。
新化天壇護安宮
廟が現れた。
中国将棋に興じる方々。
真剣。
その横をすり抜け、中に入ってみる。
上からは商店街が見渡せた。
口の中の石は触るとごろりと転がる。
わかりにくいけどこの彫刻、一体一体が違うようだ。
ここにもオートマチック太鼓。
こういうレリーフも、どんなストーリーに基づいているのかとても気になる。
一番上の楼から。
空の色が怪しくなってきた。
廟を出て雨が降る前にもうひと歩き。
弟と遊んであげている優しいお兄ちゃん。
あ、うちと同じ色の電鍋。
台湾はこういうキャラに可愛いのが多いね。
お米屋さん。上品な日本語を話す老婦人がいると聞いていたけどこの日はこの男性しか見かけなかった。
この看板と現在の店舗が一致するとは限らない。
新化老街珈琲
趣のある珈琲店に入る。
店内はシンプルだけど静かで居心地がよい。
新化老街の日本語パンフレットも置いてあった。コオロギ兄さん、初めまして。
品のあるマスターが淹れてくれる珈琲。
ここのところ甘い飲み物ばかり飲んでいたので、コーヒーのまろやかな苦みと香りが新鮮。
コオロギのオブジェ。
店の外には昔のバス停標識(?)が。何人かの人がこの標識をバックに写真を撮っていたので何か意味があって有名な標識なのかも。
いつの間にか外は土砂降り。マスターも奥さんらしき人も、雨が小降りになるまで店で待っていたら?と引き留めてくれたけどあまり時間がなかったので気持ちだけありがたく受け取って店を出る。珈琲も美味しく、よいお店でした。おすすめ。
バスの待合室まで戻ってきた。
隣には売店もある。
乗った。
ニュージーランドという文字と、更にその手前の鉢にはコオロギ兄さんの姿を発見。
物々しい門構えのこの場所は陸軍関係施設らしい。
お昼食べたりお土産買ったり
台南公園前で下車。
再びインドネシア街に行き、前回と違う店でお昼ご飯。
店内には食材も。
こちらのお店。店名がよくわからないので後で調べて載せます、はい。
台南公園
腹ごなしに台南公園をぶらぶら。
なんだかとっても嬉しそう。
何の実だろう?
ここにも中国将棋のおじさま達。
時間に余裕があるし今日の内にお土産等の買い物をしてしまおうという事で、街中にあるスーパーへ向かう。
好事多餅舖
縁起物のお菓子屋さん。
店の前に並んだ中華菓子に惹かれ店内へ。
台南名物の椪餅とクッキーの袋詰めを買った。
雨が強くなってきたので屋根のあるこの場所でしばし雨宿り。びしょ濡れのわんこが逃げ込んで来て毛繕いを始めた。
全聯福利中心台南店
1軒目のスーパー、全聯福利中心の前でもわんこが飼い主さんと一緒に雨宿り。
當歸鴨の素などのスパイス系を買いまくる。
簡単に台湾風の料理が作れて重宝する滷味の素。
開南食品公園店
近くのもう1軒のスーパーも覗く。こちらの方は業務スーパーっぽい感じ。
店内写真がない。ここでは確か大袋に入った豆鼓や油葱酥を買った。
雨上がり。荷物も増えたのでホテルへ帰りましょうかね。
台南三山国王廟
こちらは3月に来た時にも前を通っている。あの時は満月の夜だった。
昼と夜ではだいぶ趣が違うね。
赤ちゃんを抱いた女性が廟の前をゆっくり歩いていた。夕方のお散歩かな。
大通りから少し奥まったところに、また廟らしきものが見えたので行ってみる。
途中の路地もよい雰囲気を醸し出している。
全臺首邑縣城隍廟
等身大(?)の立像がちょっと怖かった。
再び歩き出す。
開基霊祐宮
小さな祠も含めていったい幾つの廟がこの街にはあるんだろう。
こういう光景を見るたびに信仰が日常に溶け込んでいるのを感じる。
祀典武廟の角まで戻ってきた。斜め向かいのセブンイレブンに寄る。
台湾セブンイレブンのキャラクター、OPENちゃん。
買ったのはこれ。
最近発売になったばかりというツイートを見かけたので買ってみた。味は黒松沙士そのもので可もなく不可もなく。口の中で弾けるタイプの粒々が入っている。
ホテルで一休みしながらこれまでに買ったものを広げてみた。
夜ごはん
夜ご飯は赤崁樓近くのホーカーセンター的な場所へ。
赤崁樓周辺は夜になるとカラフルにライトアップされている。
蔡家米糕・虎頭風味小吃
ホテル近くにあるのに前回は気付かなかったこの場所。
まず蔡家米糕で四神湯と竹葉米糕。
そしてすぐ隣の虎頭風味小吃で排骨飯と下水湯を頼んだ。
米糕と四神湯、来ました。米糕は甘辛い肉そぼろときゅうり、ピーナツ、それぞれの風味が程よく調和して美味しい。更に四神湯は個人的に大ヒット。漢方好きにはたまらない香りがします。あっさりしていて体に良さそうで何杯でも飲めそう。
排骨飯も来ました。排骨系はもう何食べても美味しいよね、外しようがないよね。
そしてこちら、下水湯。名前はあれだけど、砂肝に臭みは全くなく生姜の香りが食欲をそそる、これまた大ヒットな一品。
他にも八宝冰の店や羊肉を扱う店などがあったので次回はそちらも食べてみたい。特に八宝冰の店は人気があるみたいで常に人が並んでいた。
お腹も一杯になったのでまたまた腹ごなしも兼ねて、とある場所へ向かった。
ここである方にお会いし、お父様の代から変わっていないという昔ながらの甘くて美味しいアイスティーをいただきながら、しばしお話を伺った。
よい夜になったなあ。
ぶらぶらと廟を覗いたりしながら帰路へ。
この診療所はレトロな建物が気になって何度も写真を撮ってしまうのだけど、建物だけでなくこの診療所自体も有名で歴史があるのだという事を日本に帰って来てからどこかで読んだ。
馬使爺廟の前にある水と草。軍馬の為の水と草で「ここには神兵が駐留しているぞ」という意味なんだとか。森玄通様のこちらのサイトが詳しいです。
miao.xuan-tong.com
その水と草の前に停められた車の下にいた猫。
ホテルに戻って蚵仔煎味のポテチと台灣啤酒。
更に椪餅と、
新化老街で買った、しっとりずっしりで美味しいマンゴーチーズケーキ(食べ散らかしの写真ですみません)。
ちなみにこの日の歩数は24,214歩。今日もたくさん歩きそしてたくさん食べました。
6/23の飲食およびお土産メモ
芋粿 160元(量り売り)
鳳梨酥 75元
老婆餅 15元×2=30元
パイナップル 50元 (2袋)
マンゴー 80元(1パック)
椀粿 30元×2=60元
茶葉蛋 10元×4=40元
珈琲 80元×2=160元
マンゴーチーズケーキ 168元
ナシチャンプル 280元(2皿+水)
椪餅+クッキー 80元
ヨーグルト 30元
黒松アイス 30元
下水湯 40元
排骨飯 70元
四神豬腸湯 35元
竹葉米糕(小) 50元
楊さんの店 50元
ポテチその他 172元
蝦皮 50元×2=100元(2袋)
雑貨(布巾、トート他) 125元
お土産(小北百貨) 273元
お土産(全聯福利中心) 449元
お土産(開南食品) 523元
計 3,130元(約11,268円)